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距骨骨軟骨損傷
疾患の定義と原因
距骨骨軟骨損傷の、原因はいまだ不明です。
スポーツ選手に多発することから、慢性的なストレスが一因とされています。
また、足関節捻挫(足関節外側靭帯損傷)後の後遺症としても注目されています。
病態は、距骨の一部に血流不全が生じ、関節軟骨を含む骨軟骨が
一部剥がれ落ちてしまうものです。
進行の程度によってstage IからⅣまたはⅤに分類されて治療されます。
主な症状
痛みですが、病期のstageの程度によって運動時のみの軽い疼痛から、歩行できないほどの激痛までさまざまです。
放置していたらどうなるの?
そのまま放置したり、スポーツ活動を続けているとstageが進行し、やがて骨軟骨片が関節内に遊離して激痛や、変形性足関節の大きな原因になります。
治療
- レントゲンとMRIによる精査でstageを診断することが大切です。また、外側靭帯損傷の合併が無いかを診断する必要があります。
- 病態に合わせた治療が必要になります。StageIでは保存治療も有効ですが、stageII以上では手術治療が必要になることがしばしばあります。
- 本疾患にはスポーツ愛好家が多いため、当院では希望があれば早期の確実なスポーツ復帰と将来の変形性足関節症への移行を未然に予防するために、手術による根治治療を積極的に行っています。
手術療法
関節鏡を使用して病巣部の解剖学的再建を実施しています。
手術等にかかる費用は、年齢・収入により異なります。
手術後について
約10日間〜2週間の入院と、その後の通院でのリハビリで対応しています。
手術の内容によって異なりますが、根治手術を受ける場合には、歩行は手術後3週間で可能ですが、日常生活復帰に約3ヵ月、スポーツ復帰に約4ヵ月を要するため、手術治療を選択する場合は、時間的余裕と復帰に対する意欲が必要です。
リハビリについて
あらかじめ、準備されたプロトコールに従って、リハビリは進められます。
当院のリハビリプロトコールは、プロフェッショナルなアスリートを対象として作成されていますので、一般の方が、このプロトコールよりも1~2週間遅れても何ら心配はありません。