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外反母趾
疾患の定義と原因
外反母趾は、足の親趾(ゆび)が小指の方に曲がってくる変形です。
変形は強くなるとねじれも加わってきます。
原因には、足の形など、いろいろな要因が考えられていますが、最も大きな要因は、足に合わない靴をはき続けることです。
主な症状
- ゆびの付け根の関節が飛び出してきて、しばしば靴にあたり強い痛みをだします。
- 足裏にタコができて、これも痛みの原因となります。また足関節の動きが制限され正座ができなくなります。
放置していたらどうなるの?
- 残念ながら、一度曲がった親ゆびが自然にまっすぐに戻ることはありません。
徐々に進行します。いったん変形が起こると親ゆびについている筋肉が、すべて変形を進行させる方向に働いてしまうからです。
治療
レントゲンで正しい診断をおこない、治療方針をたてる必要があります。
レントゲン写真から軽度、中等度、重度の診断をつけ、程度と患者さんの希望に沿った治療をおこないます。
足についている筋肉のトレーニング等の保存治療が主になりますが、高度の変形を治療するには手術が最も有効です。
また、当院では靴の指導にも力を入れていますので、どうぞ気楽にご相談ください。
手術療法
外反母趾の手術は、これまで200以上も報告されています。
言いかえれば決定的な方法はなく、術者の力量(経験)が成績に大きく反映されます。
当院では、矯正骨切り術を小侵襲でおこなっています(これまで約700例)。
手術等にかかる費用は、年齢・収入により異なります。
手術後について
約10日間の入院で歩いて退院していただき、その後の通院でのリハビリで対応しています。 手術後、日常生活復帰に約2ヵ月、スポーツ復帰に約3ヵ月を要するため、手術治療を選択する場合は、時間的余裕と復帰に対する意欲が必要です。
リハビリについて
あらかじめ、準備されたプロトコールに従って、リハビリは進められます。
当院のリハビリプロトコールは、プロフェッショナルなアスリートを対象として作成されていますが、高齢の方も多数手術を受けられていますので心配はいりません。
経験豊富な理学療法士が親切に対応しています。